2011年7月2日、兵庫・姫路のワインバー ams room で1杯。一晩で同じボデガの若飲みタイプの【079】El Picaro 、熟成タイプの【080】 El Recio とを飲み比べている。当時のメモには 一口飲むと、ガツンとくる重さ。スペインワインでこんなにしっかりした重さがあるワインは久々に出会った と記している。同じ店で14日にも1杯飲んだ。さらに同じ年の11月2日、今はなき岡山・平和町のスペインバル bar unico でも店長が試しに入れたボトルをシェアして半分ほどを飲んだ。当時のメモには 芳醇な香り、しっかりした厚みのあるボディで、飲み応え十分。やっぱり旨い と書き残している。

MATSU シリーズを取り扱っているインポーターのオーケストラのサイトにはこのワインの紹介がない。エチケットの老農夫の顔をカラーでアップにしたエチケットの別のワインが MATSU El Viejo として税別5500円で紹介されている。樹齢100年以上、樽熟成18カ月以上らしい。老農夫を描いているのは、プレ・フィロキセラの時代から続く畑を守ってきた農家に敬意を表したそうだ。通販サイトでは4500円ぐらいから買えるようだ。
http://www.orchestra.co.jp/wine/27bodegamatsu.php#product2

本国の公式サイトではかつては紹介されていたが、現在はサイト構成が変更され見当たらない。かつてダウンロードできたPDFによると、 MATSU El Viejo は very limited production と、 MATSU 2009 は extremely limited prodauction と紹介されていた。10月前半の15日間に手摘みで収穫し、コンクリートタンクで浸漬と発酵を3週間、フレンチオーク樽で16カ月間という製法は共通なので、 MATSU 2009 の方がよりレアな限定版ということなのか。(2018.3.18、2021.5.3補訂)
https://bodegamatsu.com/en/wines/