2021年6月12、13日、家飲みでボトル1本。

ワインショップタカムラで税込み2530円。裏ラベルにインポーターとして示されているオーデックジャパンのサイトではこのワインは紹介されていない。ただ、オーデックスジャパンは在日本スペイン大使館経済商務部主催の商談会で2012～2014年、ブドウと産地が同じで名前をカタカナ表記で「ガバ」とだけ記したワインを税抜き1800円で出品していた。通販サイトでは1980円～2千円台前半。ワインの名前の由来は産地を流れる「シル川の橋」という説があり、エチケットにも九つの橋の絵が描かれている。生産年によってエチケットの橋の数が異なるようだ。

DO バルデオラスのワインはお初。スペイン北東部ガリシア州東部、東隣のカスティージャ・イ・レオン州のDO ビエルソと境を接している。土着品種のゴデーリョで作った白ワインがまず有名になり、次いでメンシアの赤ワインも生産を広げていったという。スペインでも超有名な醸造家 Telmo Rodrígez が率いる生産者については【238】Al Muvedre を参照。裏ラベルの記載では実際の生産は現地の Bodegas Ladera Sagrada (Larouco, Ourense)と読めるが、本国の公式サイトでは LADEIRAS DO XIL (Santa Cruz, Ourense)が生産者として紹介されている。2002年からフィロキセア以来荒廃したままになっていた海抜400～500mのブドウ畑で植樹を始め、現在は23hを所有。2017年産と2018年産が紹介されていて、20％が低木、80％が棚での栽培。ステンレスタンクで12カ月熟成。2018年産からは名称が gaba do Xil Tinto と変更されている。(2021.06.18)
http://www.telmorodriguez.com/gaba-do-xil-tinto