Vino Tinto 019

2017年8月16日、鳥取・末広温泉町のビストロバーおれんちで。当時のメモには飲んだ杯数は見当たらずガルナッチャらしい果実味あふれるフレッシュさと、ほんのり優しい甘みが広がるような感じだったと書き残している。

モナストレル、テンプラニージョ、ガルナッチャがブレンドされ、1998年限りの限定品だった【018】RAICES 1の復活を望む声があり、その一環として登場したテンプラニージョだけの【004】RAICES de TEMPRANILLO）と同様に、ガルナッチャだけでつくられたのがこのワイン。ただし RAICES 1 のガルナッチャはカンポ・デ・ボルハ産だったのに対し、こちらはカラタユド産のガルナッチャを使用している。

エチケットを見る限り、瓶詰めはスイスとドイツの国境が近いフランス・ケブヴィレールの業者が担ってるようだ。テンプラニージョのエチケットにはちゃんと生産者の San Alejandro で瓶詰めされたことが明記されている。ガルナッチャの方だけがフランスの業者で瓶詰めされたのはなぜだろう。 RAICES 1 のプロデュースがフランス人醸造家だったことと関係するのだろうか。それと、ボデガの公式サイトを探しても、このワインはまったく見当たらない。外部のプロデュースによるＯＥＭ扱いということなのかなぁ。

ボデガのあるカラタユドはアラゴン州の南西部に位置する。ブドウ畑はシエラ・デ・ラ・ビルヘンという山中の550～880メートルに広がり、スペインで最も乾燥した畑だそうだ。カラタユドはガルナッチャの生産が盛んで、地元的にはガルナッチャのワインの方が本流なのだろう。(2017.8.28、2019.5.01補訂)