2014年12月26日、兵庫・姫路の CHINESE FOODS AND JAZZ GUITAR Nuages で3杯。

在日本スペイン大使館経済商務部主催の2011年商談会でマルカイコーポレーションが2007年産を希望小売価格税込み4158円で出品、2012年にもビンテージの明記なしに税別3960円で出品していた。現在は取り扱っていない。通販サイトでは在庫切れを含め07年産、08年産が複数ヒットし、税込み3千円前後が中心。ティント・べラスコはスペイン北東部、ポルトガルと国境を接するカスティージャ・イ・レオン州のビエルソ地方にプレ・フィロキセアから伝わる絶滅寸前だった土着種で樹齢116年の古樹から手摘みで収穫。シラーは樹齢17年。ステンレスタンクで発酵後、フレンチ、アメリカンのオーク樽で7カ月熟成。ワインの名はティント・べラスコと同様絶滅寸前の山猫の名前にちなんだそうだ。

通販サイトで共通する情報を総合すると、ボデガは2006年にスタートしたようだが、Bodegas El Linze (Bodegas Aruspide)という表記が多く、野心的な醸造家らがティント・べラスコを使ったワイン生産にプロジェクトとして取り組んだという記述もあることから、El Linze はプロジェクト上の名前で実際の醸造はカスティージャ・ラ・マンチャに本拠がある Aruspide に委託していたのではないかと推測できる。ネット上では2016年産ぐらいまで商品の存在が確認できるものの、スペインのワイナリー紹介サイトにあったURL www.ellinze.com にアクセスしてみてもエラーになって接続できない。プロジェクトは終了したのかもしれない。(2020.12.18)