2019年9月29日、兵庫・姫路の Spanisha Tapas Bar Baila でボトル1本。上品な甘みと酸味が交錯し、余韻が長く残る。鼻に抜けるスパイシーさもわずかにある。抜栓後、時間とともに華やかな香りが際立ち、最初はサラサラしてさっぱりした印象だった舌触りもやや粘り気が出てきたように感じた。

Ｒ・パーカーが最大級の賛辞を贈ったことで知られる入手困難なスーパー・スパニッシュの代表格。モエやヘネシーなど著名高級洋酒を幅広く取り扱うＭＨＤがインポーター。ただ、同社のサイトでは樹齢70年以上のブドウを使っていることと、簡単なテイスティングしか載っていない。通販サイトではフレンチオーク樽で18カ月、または22カ月の熟成という情報がある。価格はヴィンテージによって異なり、2000年代前半は1万円～1万5千円前後、近年産は3千円～7千円台が多い。
https://www.mhdkk.com/brands/numanthia/

ボデガはリオハを拠点にスペイン各地でワイン生産を手がける名門エグレン家が1998年に設立、このワインは短期間で業界中に名声をとどろかせた。2000年代後半に、ルイ・ヴィトンをはじめ高級ブランドを取り扱うＬＶＭＨ社の傘下となり、エグレン家は手を引いたらしい。83ヘクタール畑の中にはプレ・フィロセキアの時代から続く樹齢140年以上の古樹も残るという。本国の公式サイトでは最新ヴィンテージは2015年産。標高700メートルの樹齢50年から100年超のブドウを原料に醸造、フレンチオーク樽で18カ月熟成、瓶詰めは2017年で2年の瓶熟成を経て2019年にリリース。(2019.11.01、2020.10.16補訂)
https://www.lvmh.co.jp/%E3%83%A1%E3%82%BE%E3%83%B3/%E3%83%AF%E3%82%A4%E3%83%B3-%E3%82%B9%E3%83%94%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%84/bodega-numanthia/
https://www.numanthia.com/numanthia