2013年1月14日、今はなき岡山・平和町のスペインバル bar unico で2杯。当時のメモには 最初は硬い感じだけれど、徐々に角がとれて、しっかりした味わい と書き残している。

インポーターのアズマコーポレーションがかつて輸入していた。初稿執筆時は僕が飲んだものと同じ2008年産の商品紹介のページもネット上に残っていたが、現在は存在しない。フレンチオーク樽で24カ月熟成。希望小売価格は税別2200円。限定生産のようで2006年産と2008年産しか存在しない模様。08年は3000本の生産で、1200本が日本に入ってきたという。ネット上に残っていた価格は税込み1600～2200円台。

生産者の情報が錯綜している。アズマの情報では Carril Cruzado なのだけれど、所在地はプリオラートのあるカタルーニャ州ではなくカスティージャ・ラ・マンチャ州。一方、検索でヒットする通販サイトでは生産者は漏れなく Bodegas Luan となっている。 Carril Cruzado の公式サイトではこのワインの情報はなく、 Bodegas Luan は公式サイトが見つからなかった。

アズマのサイトに残っていた高精細のボトル映像を見てみると、エチケットの片隅に Bodega Pahí の名があり、裏ラベルに瓶詰め業者の名として Ramon Pahí の名が記されている。プリオラートの公式サイトで生産者一覧を調べると Celler Pahí の当主、醸造家の名と一致する。ただ、このボデガもそのサイトで紹介されている公式サイトのＵＲＬがリンク切れ。フランス人醸造家のプロデューサーが存在するようだし、このワインはいろんな人が関わって造られたのだろう。(2019.7.10、2020.8.14補訂)