2011年4月12日、当時赴任していた兵庫県豊岡市の住まいで抜栓、翌日にかけて1本空ける。メモには 最初はすごく臭いや酸味がきつくて、これが噂の「ブショネ」状態かと身構えたけれど、時間が経つにつれて臭いも酸味も薄れて、まろやかになってきた。とりあえず大丈夫そうなのでそのまま飲んだ。果実感のフレッシュさの中に、ややスパイシーな感じがした と書き残してある。

初稿執筆時はインポーターのモトックスのサイトにボデガの説明ページがあったけれど、現在は削除されている。ネット検索では通販サイトがそこそこヒットするけれど、在庫があったりなかったり。2004年産が平均樹齢35年のブドウを使用、オーク樽熟成、瓶熟成それぞれ15カ月という情報もある。価格は1800円台～2200円台。横浜のパラ・ジャパンというインポーターのサイトにボデガの紹介があるけれど、商品案内には見当たらず。
https://www.parajapan-wine.com/producer/cigares-2.html

ボデガはマドリッドの北方約200キロ、カスティージャ・イ・レオン州の州都ヴァリャドリッドの郊外に所在し、夏と冬の寒暖の差が激しい典型的な内陸型気候。80ヘクタールの畑の85％でテンプラニージョを栽培しているという。畑の土は沖積期の遺物の砂礫層がほとんどのため、ブドウの根は水分を求めて地下深くまで張るようになり、より多くの養分を得られるらしい。日中に熱を帯びた石は夜にかけてゆっくりと放熱するので、昼夜の極端な寒暖差を和らげ、果実の熟成を促すメリットがあるとしている。クリアンサ以上のワインは手摘みで収穫。このワインもラインナップに並んでいてオーク樽で12カ月の熟成と紹介されている。(2017.12.17、2019.5.19補訂)
http://www.lalegua.com/en/