2017年9月20日、東京出張の際、築地の SPANISH BAR Sol SEVILLA で5杯。抜栓したてで最初から華やかな果実の香りが満開。口に含むとふくよかな果実味が広がり、ほのかな甘みの後に様々な旨みが凝縮された複雑な味わいが長く残る。飲み進むと香りの華やかさは落ち着くけれど、旨みはますます深みを増していく。1杯900円。

インポーターのヴィントナーズが2016年産を取り扱い中。ワインの名前は「乳鉢」の意味。薬草などをすりつぶしてエキスを抽出する道具に、ブドウからワインを作る作業を重ねたらしい。ティンタ・デ・トロは、トロでのテンプラニージョの別称。使用ブドウの樹齢は15～65年と幅がある。フレンチオーク樽で14カ月熟成。希望小売価格は3900円。ネット通販では3千円弱～3500円弱。
http://www.vintners.co.jp/spain/toro/teso-la-monja/

ボデガは【015】EPICOと同じエグレン家の Sierra Cantabria系列で2007年に設立。公式サイトによれば、同系列のボデガでつくられていた高級ワイン・ヌマンシアとは違ったアプローチで、土壌の持つ潜在能力が最大限伝わるような、均整がとれていてパワフルかつエレガントなワインづくりを目指しているという。ブドウ畑の平均樹齢は50年、古いものは19世紀後半のフィロキセラ禍をくぐり抜けて130年続いているそうだ。本国の公式サイトの説明では、同じ2016年産の熟成期間12カ月になっている。ちなみにヌマンシアを作っているボデガは経営体が変ったそうだ。(2017.9.22)
http://www.sierracantabria.com/en/wineries/teso-la-monja/