2012年5月20日、神戸・三宮の La Luna で1杯。当時のメモには 落ち着いた味わい としか残っていない。同じ店では11年8月19日にも2杯飲んでいるのだけれど感想は記録していない。さらに09年10月22日には2003年産(写真右）を飲んでいて、わずかに 飲み口はなかなか濃厚 とメモに残っている。

ボデガの公式サイトやラ・マンチャワインの公式サイトを覗いてみると、ボデガの所在地はマドリードの南およそ60キロ、車でも列車でも1時間ちょっとのノブレハスという村。もともとワイン生産が盛んで、古い建物なら一度はワイン生産に使われたことがあるという地域らしい。

このボデガも三世代続く家族経営のボデガらしく、地下にある石造りのセラーは17世紀の建築という。自社で100ヘクタールの畑を持ち、冬は寒く、夏は暑いという年間を通して寒暖の差が激しく雨の少ない大陸性気候のもと、果実味の凝縮されたアロマ豊かなワインを生産できるそうだ。内外でいろんな賞を受賞していることもアピールしている。

ボデガの近くに Calle ARTERO という名前の通りがあるので、ワインの名はそこからとったのだろう。現時点では残念ながら、公式サイトのラインナップにはこの銘柄は見当たらない。生産停止になったのか、OEM供給だったのか。ピーロート・ジャパンが一時期輸入していたようだけれど、現在は扱っていない。年によってはブドウの構成比が違ったり、シラーも加えた3種をブレンドしたりしたこともあったようだ。(2017.829、2019.5.01補訂)