ボデガがあるエストレマドゥーラ州は、スペイン南西の内陸部といっても、どういう地域なのか、まったくピンとこない。地図を見たらポルトガルとの国境に接している。例によって、当時のメモを引用してみる。

格付けはいわゆる地酒を指すヴィノ・デ・ラ・ティエラなのだけれど、レゼルヴァ級の樽熟成12カ月、瓶熟成24カ月という時間をかけていて、エチケットのワイン名の下にもある通り、スペイン国内でもいろんな賞をとっているらしい。軽めでスイスイ飲んで1本開けてしまった。うまいけれどそんなに特徴的な味ではなく、どこにでもあるような感じだった。まだまだワイン修業中なので、飲む前にレゼルヴァ級とか受賞多数といった情報を知っていたら惑わされてしまい、違った印象を持ったかも。（引用ここまで）

ネット検索によると、このボデガのオーナーはエストレマドゥーラのワインをPRしようと、1997年から世界各国のワインコンクールに出品しまくり、8年間に300を超えるタイトルを獲得しているそうだ。それなのに、ネット通販の価格は1千円台前半で、典型的な安旨ワインの扱い。ボデガのオーナーが超大金持ちらしく、コストパフォーマンスを度外視したワイン作りができるのだそうだ。(2017.7.27)