2017年7月19日、鳥取・米子駅前の 薫る酒場 gocha で3杯。最初は半分以上空いていて冷蔵庫で保していたボトルからだったので、冷たくてよく舌触りも味もわからず、ちょっと酸味が強かった。

たぶん3杯目から新しいボトルになったと思うけれど、明らかに味が違った。セラーで適切に温度管理されていたのか、冷たすぎて味がわからないということはなく、飲み口もなめらか。酸味もほのかに上品な感じになり、果実味の味わいが深い。スクリューキャップでネット通販だと1千円しないし、この店でも1杯500円だったけれど、なかなかコスパにすぐれたワイン。

産地のDOカリニェナはスペイン北部アラゴン州にあり、古くはリオハと並ぶスペインワインの銘醸地だったけれど、一時低迷。1990年代から復活し始めたらしい。産地の名前に由来はフランスではカリニャン、スペインの一部でマスエロと呼ばれるブドウ品種が由来だけど、主要な品種はガルナッチャだそうだ。

それはそうと、スペインはワインの格付けを示す原産地呼称制度が少し変わったようで、このメモにも産地を「DOカリニェナ」と記したし、インポーターの商品紹介ページでも「DO]と表記されているけれど、ボトルのエチケットの表記は「DOP CARINENA」となっている。「DOP」は「DO」や「DOCa」といった格付けの呼称を包括する制度の名前だと思っていたけれど、どうなのかな。管見ながら、産地の表記に「DOP」を使っているのを初めて見た次第。(2017.7.20)